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だって、韓国の李明博大統領は、元々は、理知的で、過去よりは将来を見つめる大統領だと思っていた。李大統領は2008年の就任前から、「(日本に過去をめぐる)謝罪や反省は求めない」と言明。08年4月の訪日の際に、天皇、皇后両陛下と会見し、韓国訪問を直接招請した。
多分、この頃は、未来志向だったし、それだけ自信もあったのだろう。近い将来、韓国は経済的にも、文化的にも日本を追い越す。今度は、日本が韓国をうらやむ番だ。そんな自信があったのだろう。そんな時、日本の過去をいつまでも言ってられない。そんな時間はない。そういう明るい前向きの闘志がみなぎっていたのだろう。
ところが、うまくいかない。さらに、実兄は逮捕されるし、大統領の基盤はガタガタだ。もう、「死に体」だ。そこで一発、博打を打った。「愛国パフォーマンス」だ。竹島に上陸し、さらに、天皇陛下への謝罪要求だ。テレビや新聞によると、韓国国内でも「捨て身のパフォーマンスだ」「愛国心に訴えかけた賭けだ」と冷静に見てる人もいる。そう発言する自由もある。しかし、このパフォーマンスで、支持率が一挙に上がったという。この事実の方が恐ろしい。愛国心は、「ならず者の最後の避難場所」ではなく、今や、「死に体」大統領の最後の避難場所になってしまった。又、他の国でも、民衆の不満を外に逸らす手段として、「愛国心」は使われている。
でも、本当に国を愛しているのか。違うだろう。「国を愛する」と言いながら、本当は、自分の地位、あるいは自分の家族、仲間を守ろうとしているだけではないのか。自分を愛し、自分がかわいいだけではないのか。
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「愛国心」は理性を狂わせる ‐ 鈴木邦男(マガジン9) - BLOGOS(ブロゴス) (via clione)
でも、本当に国を愛しているのか。違うだろう。「国を愛する」と言いながら、本当は、自分の地位、あるいは自分の家族、仲間を守ろうとしているだけではないのか。自分を愛し、自分がかわいいだけではないのか。
(via bgnori)