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香港誌「中国の沿岸部には16カ所も原子力発電所があるんだけど……」 – ロケットニュース24(β)
世界中に激震を走らせている日本で発生した東北地方太平洋沖地震。香港誌『亜洲週刊』(The International Chinese Newsweekly)の日本破局特別号が、中国に存在する16カ所の原子力発電所を引き合いに出し、この大震災が日本だけの問題ではないと報じている。つまり、中国にとって日本の原発事故は他人事ではないというわけだ。
『亜洲週刊』の説明によると、中国の沿岸部には16カ所の原子力発電所があり、そのうち6カ所が稼働中とのこと。韓国国境に近い遼寧省から、ベトナム国境の広西チワン族自治区にかけて、ずらっと原子力発電所が沿岸部に並んでいる。確かに、それらの1カ所でも放射能漏れを起こしたら大惨事になりかねない。
日本の大惨事を教訓として、中国には同じ事故を起こさないでほしいものである。
アジア各国の週刊誌は日本の原発事故の特集ページを作ったり、増刊号を出して大々的に報じている。海外に出向く機会がある人は、書店や売店などで週刊誌を手にとってみるといいだろう。日本では報じられていない、他国からみた日本の姿がそこに載っているかもしれない。
しかし、海外の雑誌は遺体や痛々しいシーンをそのまま掲載しているものが多くあるので、ショックを受けるのが心配な人は注意が必要だ。ニューヨークタイムズのサイトには被災地の遺体安置所の写真が掲載されており、物議をかもしている例もある。