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- 中野剛志:「TPP亡国論」発刊にむけて (News Spiral)
私は、これまで個人的な諸事情もあって、政府の個別の政策に対する批判はできるだけ控えてまいりました。しかし、今回のTPP(環太平洋経済連携協定)の危険さ、TPPを巡る議論の出鱈目さ、そして財界や主要マス・メディアが軒並み賛成するという異様さは、さすがに常軌を逸しています。物には限度というものがあり、堪忍袋には緒というものがあります。私は、もはや黙っているわけにはいかなくなりました。そこで我が身を省みず、論考を発表したり、慣れない講演をしたり、恥を忍んでインターネットの動画に出演したりしてきました。
しかし、劣勢はいかんともしがたいことから、ついに一冊の新書を書き下ろしました。それが3月17日発売の「TPP亡国論 」(集英社新書)です。
TPP問題という穴をのぞくことで、世界の構造変化や日本が直面する問題の根本が見えてきます。本書は、TPP問題だけでなく、それ以外の政治経済的な問題に対処するにあたっても役に立つものと思います。
TPP問題は、実に根の深い問題です。論文や講演では語りつくせないこともたくさんございます。本書をご覧いただき、TPP問題の全貌をご理解いただければ大変、嬉しく、幸甚です。どうぞよろしくお願いいたします。
中野剛志(2.17)
”- 中野剛志:「TPP亡国論」発刊にむけて (News Spiral)