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"イザベラ・バード..."

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イザベラ・バード 元山(うぉんさん)への幹線道路にて  169ー170頁

「道はともかく悪い。人口の道は少なく、あっても夏には土埃が厚くて、冬にはぬかるみ、ならしてない場合はでこぼこの地面と、突き出た岩の上をわだちが通っている。道と言っても獣や人間の通行でどうやら識別可能な程度についた通路に過ぎない。橋のかかっていない川も多く、橋の大半は通行部分が木の小枝と芝土だけで出来ており、7月始めの雨で流されてしまう。そして10月半ばまで修復されない。地方によっては川にさしかかったら浅瀬を渡るか、渡し船に乗るかしなければならず、これには必ず危険と遅れが伴う。首都に中心をおく6大道路ですら、橋は普通渡る前にまず馬や人間の重量に耐えられるかどうかを馬夫が確かめるほど、もろい状態であることが多い。山間部では、道とはおおかたが渓流の河床に丸石をばらまいたもの以外の何者でもなく、最良の場合でも冬場のソウル・済物浦間のように、ぬかるみの深さが1フィートから3フィートに及ぶ湿地帯がある。こういったいまわしい乗馬道は、私も廣くたどったが朝鮮の発展の大きな障害の一つである。その内最悪なのはソウルから元山に至る幹線道路の山間部分で、………」



- 併合前の朝鮮

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