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Channel: Bari2 Legend
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"ところで1985年頃、僕の友人の売れないバンドマンが、確か浜岡だったと思うけれど、ひと夏いっぱい原発の定検作業員のバイトに行き、戻って来てから「いやー、すごかったですよ」と話を聞かせてくれたことがあった..."

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“ところで1985年頃、僕の友人の売れないバンドマンが、確か浜岡だったと思うけれど、ひと夏いっぱい原発の定検作業員のバイトに行き、戻って来てから「いやー、すごかったですよ」と話を聞かせてくれたことがあった。

 1970年代から金の無い若い連中の間では、「ヤバイけど稼げる」というバイトがこの世には3つあると言われていた。ひとつが病院の死体洗い。ふたつ目がバキューム・カーの内部掃除、そして3つ目めが原発作業員である。最初の死体洗いはホルマリン漬けの解剖用人体を洗うというものだが、これは大江健三郎の小説『死者の奢り』がネタ元の単なる都市伝説で、実際には存在しないというのが近年の説だ。ふたつ目も、「時給はむちゃくちゃ良いけど、ウ×コの臭いが半年取れないらしいぜ」なんてまことしやかに伝えられたものだが、まあ同様であろう。だって、何のためにわざわざ人が入ってバキューム・カーの内を洗わなきゃなんないんだよ。

 で、最後が原発作業員である。つまり、都市伝説と同じくらいヤバイ仕事が実際に存在するということだ。僕の友人が語るにどうすごかったかというと、防護服に全面マスク、そしてアラーム・メーターと呼ばれる放射能測定器を持って清掃作業に入るらしいのだが、それは一歩入った時からピーピー鳴りっぱなしだったという。そしてある箇所に近づくと、もう狂ったように鳴り続けるらしいのだが、先輩作業員からは「いいから気にしないで続けろ、やらないといつまで経っても終わらないから」と言われるんだそうだ。

 結局何が言いたいのかというと、僕らは原発は良くないとか、メルトダウンの恐怖とか、放射能が恐ろしいとか言ってるけど、本当に恐いのは電力会社というシロモノではあるまいか。 今日NHKのニュースに出ていた作業員の人は、「義務感と言うか、誰かがやらなきゃならないことだからね」と語っていた。そんな誇り高い男達がいる一方で、東京電力とかそうところのエライ人達は、自分は何千万もの給料貰っておいて、末端の作業員は何人か死んでもいいんだと思ってんじゃないの? それって「戦争を早く終結させるため」って大嘘ついて、実は原子力の威力を広島と長崎で実験したかったアメリカと同じだ。原爆だって、投下しなければ何も恐くないんだからさ。”

- 毎日jogjob日誌 by東良美季 : 5月25日(水)本当にあった恐い話 (via tsundere)

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