まず…何らかの理由があって、以下のような妄言が聞こえるケースがあります。
「残業しても効率が上がらないのは知ってるんだけど、お客様の手前、定時上がりされたりすると困る」云々。
困る理由は大抵の場合「遅延している」からであり、場合によっては「そのための増援/増額を期待している」からであり、場合によっては「今後の営業のためのアピール」だったりもします。
気持ちがわかる気がしないわけでもないのですが…と理解を示すのは簡単ですが、実際には「理解してはいけない」方向性であり、方法論です。
噛み砕いて。
まず、もし「遅延しているとか、そのために増援しているとか」という理由の場合。
「全員残業」ってのはそりゃまぁ「お客様にとってわかりやすい」アピールではあるのですが、この問題の根底にあるのは「営業レイヤーでの伝達と説得が出来ていない」だけです。
その上で、残業は本質的に「エンジニアのやる気の減少と体力の低下を招き」「それらは、作成物の品質低下を招き」「結果として出来上がるものの速度が遅延し、かつクォリティが下がるっていうか下手したらマイナス方向に逆噴射」という事実を足しこみますと。
つまりは「遅延しているからこそ、下手な残業をさせてはいけない」わけです。
えぇもちろん「綿密な計画に基づく上手な残業」も、理論的には存在しますが。
そもそも「残業が必要になる」時点で管理手法を間違えているので、その程度のレベルの人間の考える計画が「上手な残業」にはなりえませんので。
とりあえず結論からいうと「残業ダメ!! 絶対!!」をモットーにしてください。
あるいはもし「今後の営業のため」であるのだとすれば、それもまた、根本的な誤りがあります。
もしそれを見てお客様が「是」というのであれば、それはつまり「中身の品質を見ずに、椅子を暖めただけのものを欲しがる」ダメ客である、ということです。ダメなお客様とのビジネスは、必ずダメダメになります。
”- 残業を要求する心理 - がるの健忘録 (via rpm99)