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- 傘がない « ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日 (via ginzuna)
ロンドンからクライストチャーチに越してきた人は、たとえば夏に夕立がやってきて、慌てて隣の家に「雨がふってきましたよ!洗濯物をとりこまなくてわ」と言いに行って、ぶっくらこいてしまう。
「なんで、とりこむの?」と驚かれてしまうからです。
クライストチャーチ人は雨が降っても洗濯物は干しっぱなしである。
濡れたら、またほっといて乾くのを待ちます。
むかしは、理由を考えた事がなかったが、空気が綺麗だからよね。
街の家はさすがに周りの明かりが明るすぎて見えないが、「牧場の家」に行くと、
いまでもバッチシ天の川が見える。
夏にデッキチェアを出して寝転がって、シャンパンを飲みながら暮れなずんだ夕方の空を眺めていると人工衛星が偏執的に運行表に忠実なバスのように軌道にそって、ぶぶぶぶぶ、と動いてゆくのが見えます。
流れ星は、ひっきりなしに空を横切っている。
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