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- 破滅と再生への道_1 « ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日 (via ginzuna)
リー・クアン・ユーは、この「表層が民主主義で実際は国家社会主義」という日本の二重構造がうまく機能していることに目をみはった。
これこそが、自分たちの国がめざすべき豊かさにたどり着く道だと確信した。
シンガポールもまた生き残るためには、必死で「繁栄を急がなければ」ならなかった、からです。
すさまじい貧困は、シンガポールというまだ赤ん坊の国を絞め殺しかけていた。
シンガポールは、いまでも英帝国の制度や気分を色濃く残しているが、リー・クアン・ユーは英帝国のような社会は、長年の収奪で蓄積した国富と長い長いあいだ、「ディシプリン」で形成された層が極めて厚い「公共」がなければ成り立たないのを熟知していた。
だから、おもいきって、政治経済的な鵺である日本社会というモデルを採用したのでした。
西洋とはまったく異なる観点から形成されたいわば新しい文明である「日本=シンガポール」型の文明は、鄧小平の中国経済官僚たちによってひろく研究され、いまの中国経済の爆発的な発展と、悪い面ではその畸形に貢献している。
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