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"部数の数え方には色んなパターンがあります。たとえば『進撃の巨人』で言えば、「4巻累計で400万部突破」「1巻の累計発行部数が100万部突破」「最新刊初版100万部突破」などの数え方ができます。(ちなみに..."

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部数の数え方には色んなパターンがあります。たとえば『進撃の巨人』で言えば、「4巻累計で400万部突破」「1巻の累計発行部数が100万部突破」「最新刊初版100万部突破」などの数え方ができます。(ちなみに、より正確に言うなら、『進撃の巨人』の4巻累計発行部数はすでに450万部を突破しています。)

 そして、当たり前のことですが、巻数が進むにつれて、部数は減っていきます。たとえば10巻まで出ている漫画の累計発行部数が1000万部だったとしましょう。単純に割り算をすれば1巻当たり100万部という計算ができますが、この場合ほぼ確実に最新刊初版は100万部に届いてません。そのかわり、1巻は間違いなく100万部を突破しています。

 これがいわゆる「減衰」というものです。巻数が進むにつれて「読むのをやめる」という人はどうしようもなく出てきます。だから、どの漫画も1巻が一番売れているし、最新刊が一番売れていない。話題になって最新刊がよく売れている場合は、間違いなく1巻がさらに売れている、という状況になります。まあ、当たり前ですね。よっぽど特殊な状況でない限り、漫画を「途中から買う」という人がそれほど多く同時に発生するはずがない。

 この「減衰」の度合い、つまり「減衰率」は漫画によっても巻数によっても違います。減衰率が低い漫画は「1巻を買った多くの読者が最新刊まで続けて買っている」わけですから、だいたいにおいて面白いことが多いです。正確な数字はさすがに伏せますが、『進撃の巨人』は減衰率の低さもハンパじゃないです。

 と思ったんですが、どうせならもう色々ぶっちゃけてしまいます。『進撃の巨人』は1巻の現在の発行部数が118万部です。そして4巻の発行部数が110万部です。つまり、減衰率は4冊で約6.8%です。1巻を買った人の 93.2%が4巻まで買っているということですね。(厳密に言えば、この数値は「売り上げ」ではなく「発行部数」なので、ちょっと違います。でも、販売部のプロたちが計算して重版の数値を出した結果の発行部数なので、大きくは外れていないはずです)

 編集部的に考えると、この数字はちょっと驚異的です。いかに『進撃の巨人』が続きの気になる漫画か、ということを証明する数字なのではないかと思っています。数字ってすごい。



- 『別マガ』班長は今日も困っている。: 単行本の部数と減衰率(byH本) (via katoyuu)

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