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- 俺はたまたま子供を6人轢き殺していないだけ - ○内○外日記 (via katoyuu)
そうだ、俺はいまたまたま、おおよそ一日をMacintoshの前で過ごして、はてなブックマークしながら暢気にAdobe製品を使って仕事している。俺が仕事中居眠りをしてマウスを机の上から落としても人が怪我することはないし、一つのキーを押し続けて画面が「っっっっっっ」でいっぱいになっても人が死ぬことはない。
俺はそうなりたいと強く願ったわけでもないし、いくつかの選択肢から選んだというわけでもないし、たまたま流れ着いたというだけだ。ひょっとしたら、たまたま日常的に車を運転する仕事をしていたかもしれないし、大きなクレーン車を運転していたかもしれない。全く自分の進路だのキャリアだのに興味なく生きてきた人間として、その確率は五分五分、ほかのあらゆる可能性も含めて五分五分というところがある。そんなもの、ただの運命、偶然にすぎない。
だから俺は、クレーン車で6人の子供を死なせてしまったやつのことを考えずにはいられない。彼が症状をおさえる薬を飲んでいなかった理由も、あるいは過去に事故を起こしていたり、その病気を隠してまたその職についた理由もわからない。わからないが、想像せずにはおれない。他人事ではないのだ。果たして俺がたまたま運転する仕事に就いていて、睡眠時無呼吸症候群に気づいたらどうしただろう。その持病があることを明かせば、仕事を失うかもしれないとき、どうするだろう。あるいは、新しい仕事に就けないのかもしれないということを。俺がそこで正しい選択をするかもしれないし、誤るかもしれない。正しい選択をした結果、ひどい不利益に陥ることもあるかもしれないし、誤った選択をしながら大きな失敗をしないですむかもしれない。それはわからない。
”- 俺はたまたま子供を6人轢き殺していないだけ - ○内○外日記 (via katoyuu)