“◆参与膨張◆
政府の責任の所在をさらに見えにくくしているのが、首相のブレーンとなる内閣官房参与の存在だ。震災後、首相は6人を任命。
現在は総勢15人と過去最多だ。
「あいつらは、正確な情報を伝えてこない。あいつらは、何か情報を隠している」
菅首相は、しばしば周辺に「あいつら」への疑心暗鬼をあらわにする。東電や原子力安全・保安院、原子力安全委員会のことだ。
首相は連日のように参与を呼んで「あいつらとは違う視点のセカンドオピニオンを得る」のだという。
このため、首相は参与との面会には官僚を同席させないことが多い。一部の参与は、東電にある統合本部にも詰め、
日米両政府の連絡調整会議にも出席。官僚からは「どういう権限で出席しているのか」との不満が漏れる。
そんな首相に先月27日に会った政治学者の山口二郎北大教授はこう伝えた。
「外部の専門家を使うのはいいが、情報がランダムに入ってくるだけでは逆に混乱する」
一方、参与側にも「個別の意見では採用されない」として、民間スタッフによる発言力を強めるための「参与会議」創設を模索する動きもあり、
政府内の意思決定ラインは複雑を極めている。”
- 【政治】 菅首相「あいつらは正確な情報を伝えてこない。あいつらは何か情報を隠している」 ~本部や会議が乱立 指揮系統、官僚も不明
政府の責任の所在をさらに見えにくくしているのが、首相のブレーンとなる内閣官房参与の存在だ。震災後、首相は6人を任命。
現在は総勢15人と過去最多だ。
「あいつらは、正確な情報を伝えてこない。あいつらは、何か情報を隠している」
菅首相は、しばしば周辺に「あいつら」への疑心暗鬼をあらわにする。東電や原子力安全・保安院、原子力安全委員会のことだ。
首相は連日のように参与を呼んで「あいつらとは違う視点のセカンドオピニオンを得る」のだという。
このため、首相は参与との面会には官僚を同席させないことが多い。一部の参与は、東電にある統合本部にも詰め、
日米両政府の連絡調整会議にも出席。官僚からは「どういう権限で出席しているのか」との不満が漏れる。
そんな首相に先月27日に会った政治学者の山口二郎北大教授はこう伝えた。
「外部の専門家を使うのはいいが、情報がランダムに入ってくるだけでは逆に混乱する」
一方、参与側にも「個別の意見では採用されない」として、民間スタッフによる発言力を強めるための「参与会議」創設を模索する動きもあり、
政府内の意思決定ラインは複雑を極めている。”
- 【政治】 菅首相「あいつらは正確な情報を伝えてこない。あいつらは何か情報を隠している」 ~本部や会議が乱立 指揮系統、官僚も不明