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"驚くべきことに、ウェブサーフィンをするよりセックスがしたい、と答えた者はたったの74%だった。他の26%はどうしちゃったんだろう?"


"スキンヘッドのボーカル兼ドラムが、生きていてもろくなことがないという歌詞の歌を無理矢理聞かせるのが仏教"

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“スキンヘッドのボーカル兼ドラムが、生きていてもろくなことがないという歌詞の歌を無理矢理聞かせるのが仏教”

- Twitter / sst8024 (via tkr)

"216:名無しさん@13周年:2013/02/17(日) 17:01:34.37..."

"もう何ヶ月も前の話なんですが、4月に保育園に入園しまして、その時に離乳食についての説明を受けました。その時、娘が通っている保育園では離乳食のスプーンを赤ちゃんの口元からすこしだけ離したところにもっていっ..."

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もう何ヶ月も前の話なんですが、4月に保育園に入園しまして、その時に離乳食についての説明を受けました。その時、娘が通っている保育園では離乳食のスプーンを赤ちゃんの口元からすこしだけ離したところにもっていって食べさせる、という話を聞いて、なるほど、素晴らしいと僕は感激したのです。

どういうことか説明するには、まず赤ちゃんの離乳食を始める時の様子を説明しなければいけません。

それまでお母さんのおっぱいとか、哺乳瓶のミルクしか飲んでこなかった赤ちゃんが、初めてスプーンで食べ物を差し出されるとどうなるか。まず、普通に食べてはくれません。最終的に口の中には入れてくれます。少なくともうちは入れてくれました。でもそれは、食べ物を食べるためではなく、その時期の赤ちゃんがなんでも口にいれてモノの感触を確かめる為です。

ですから、最初にスプーンを見た時の赤ちゃんの反応は、「おっ、新しいおもちゃ!」ぐらいの感じです。とりあえず手でグイッと掴んで、振り回して、離乳食が乗っている部分を指でグリグリしてみて、大方の離乳食が床やらテーブルやらにこぼれたあと、口にも入れてみます。ヘタをすれば、柄の方を口に入れたりも。


離乳食を口につっこむ

そうすると、自然な成り行きとして、親はスプーンで離乳食をよそった後、赤ちゃんの手をどけつつ、口の中に直接つっこみます。つっこむなんて書くと乱暴に聞こえますけど、自覚的には、やさしく口の中に運んであげているのです。でも後から客観的に考えて、これはスプーンを口につっこんでるという行為だな、と、僕は自分で思いました。

何も情報を得なければ、これが日常化するわけで、何も考えずに毎日赤ちゃんの口にスプーンをつっこみます。おいしいねー、なんていいながら、口につっこむ。赤ちゃんの方も、つっこまれればモグモグなんだか美味しいゴクン、とするので、疑問の余地もなく食べます。

そういうもんだと思っていたわけです。それでまあ問題もないですし。

そんな時に、保育園で、うちでは赤ちゃんの口元から少しだけスプーンを離して離乳食をあげるようにしています、という話を聞いたのです。そうすることによって、赤ちゃんが自分で、食べたいと思って、スプーンを口に入れます。その食べたいという意思を大事にしよう、育もう、というのです。

僕ははっとしました。そうか、赤ちゃんが自分の意思で、気持ちで行動する機会をいつの間にか潰してしまっていたのかもしれない、と。


嫌がる赤ちゃんを見て喜ぶ親

スプーンを赤ちゃんの口から話すと、赤ちゃんが自分でスプーンに口をよせてバクッと食べてくれます。それは親にとって、大変に嬉しいことです。

なぜなら、それまでこっちが口につっこんでいては分からなかった、赤ちゃんの食べたいという気持ちが伝わってくるからです。「美味しいねー」なんて言いながら食べさせていましたが、本当に美味しいかどうかは分かっていませんでした。でもそれが、ああ、美味しいんだ、食べたいんだ、と分かります。

しかしもちろん、逆もあります。うちの娘で言えば、突然さつまいもを食べなくなりました。スプーンを出しても口を開きません、自分から食べません。そのうち、はっきりと拒否して、スプーンを手でどけるようになりました。好き嫌いです。好き嫌いというと、なんだかネガティブな印象があるかもしれませんが、僕や奥さんは好き嫌いする娘に感激しました。

ただされるがままだった赤ちゃんが、今や自分で味の好みを選択して、食べたいものは一生懸命食べて、食べたくないものは拒否しています。なんにも分からず「だばあ」としていた頃と比べて、はっきりとした強い意思、知性を感じます。

好き嫌いが、できるようになったのです。


目の前まで運んであげて、そして見守る

食べなかったさつまいもですが、その後奥さんが手づかみで食べれる鶏ひき肉とさつまいものお団子というのを作ってくれたことで解消しました。最初は渡してもグシャッと潰すだけでしたが、まず親が美味しそうに目の前で食べて見せると、真似をして赤ちゃんも口にいれます。1つ食べると気に入ったのか、ニタアと笑って、その後は楽しく手づかみで食べれるようになりました。


保育園でスプーンの話を聞いてから、なんとか自分で食べてくれるのが一番いいと奥さんが工夫してくれた結果です。自主性というのは、こうやって育まれるのかもしれないと、その時感じました。

僕もこれから、子どものすることがどうしても許せなくて、強引にコントロールしたいと思うことが色々でてくるんかもしれません。それでも、大事にしてるものを間違ったふりをして壊してしまうなんてことだけは決してしたくはありません。

赤ちゃんである娘との間で今できていることを大事にして、出来るかぎり、スプーンで美味しいものを目の前まで運んであげる、そこから先は自分で食べるのを待つ、そういうことが続けられるように頑張りたいなあと思います。



- 子どもの自主性はスプーンの3cm先にある - 田下広夢の記事にはできない。 (via petapeta)

"--米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の販売交渉が続いていたが、新機種が9月10日に発表されそうだ  「状況は変わっていない。(10日にアイフォーン発売を発表するのは)難しい。ただ、ア..."

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--米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の販売交渉が続いていたが、新機種が9月10日に発表されそうだ

 「状況は変わっていない。(10日にアイフォーン発売を発表するのは)難しい。ただ、アップルにとって国内最大の携帯電話事業者に扱わせないのは経済合理性がないし、ドコモにとっても顧客が求める端末を売らないわけにはいかない。条件の問題だ」



- iPhone販売「態勢は整った。いつ出すかが問題」 NTTドコモ副社長 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ) (via otsune)

Photo

"英語だと良い記念日【anniversary】と追悼の記念日【memorial day】を使い分けるで、酷いのが反日で有名な毎日Dailyの今さっき上がった記事Hiroshima peace..."

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英語だと
良い記念日【anniversary】と
追悼の記念日【memorial day】を
使い分ける


で、酷いのが反日で有名な毎日Dailyの今さっき上がった記事

Hiroshima peace declaration on 68th anniversary of A-bombing
http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20130806p2a00m0na001000c.html


英語が分かる人には分かる
とんでもないタイトル


- 丁寧語とか、礼儀正しく書いてみる日記2:08/20 【原爆】 増えるクローン被曝者 (via 774rider)

i-noue: astoro06.jpg


" 千葉テレビで「太陽にほえろ!」の再放送が一番最初から始まってた。もう39年前の映像なので本編さしおいても町並みとかが懐かしいレベル。  話の方は取調べでふてぶてしい犯人から爆弾をしかけた場所を聞き出す..."

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zenigata: 2chan.net [ExRare]

"んで僕がさっき「化け物」と言ったのは・・・ 彼らは通しリハなんてほとんどやってないはずなんですよ、大体がMCで「はじめて5人で合せたのは初日の前日」とか、たしかオリンピック時期かなんかと重なっていて国..."

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んで僕がさっき「化け物」と言ったのは・・・

彼らは通しリハなんてほとんどやってないはずなんですよ、大体がMCで「はじめて5人で合せたのは初日の前日」とか、たしかオリンピック時期かなんかと重なっていて国分がその日の朝にカナダから帰ってきたとかそんな感じだったのよ。

普通の感覚では、その状態で武道館でまともなステージが出来ること自体が「奇跡」なんですよ。

それなのに彼らはリハをやりこんだかのようにサラッとこなすわけ、んで”魅せる”という意味では動きとか表情は完ぺき。

全員まともに寝てないはずなのに疲れなんて微塵も出さない。

しかも「3曲目の間奏でベースとギターがはけて衣装チェンジ」とか「ここでステージがせり上がる」「ブレイクで花火ドーン」みたいな演出上の約束事がみているだけでも20や30じゃない、裏方的なコトを含めたら2時間のライブで多分100じゃきかないような決めごとがある。 んでステージのせり上がりとか穴とかは一歩間違えば命にかかわるような危険がある。

それを微塵も何の苦もなくこなす。

演者視点でいったら、感覚的には数か月のリハを積んで、もう必死でやらなきゃならないような演出を当然のようにこなし、かつ”魅せる”パフォーマンスを完璧にやっているわけですよ。

楽器が上手いだ下手だなんてもう小さいコトです、演者として掛け値なしに尊敬に値する能力という感想。



- トキオの各メンバーの楽器演奏力について、松岡はなかなかドラム安定してると思い… - Yahoo!知恵袋 (via otsune)

"「このゲームの一番魅力は、課金がほとんど必要ないことです。私がこれまでやり続けていた..."

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“「このゲームの一番魅力は、課金がほとんど必要ないことです。私がこれまでやり続けていた 『モバマス』(モバゲーの『アイドルマスターシンデレラガールズ』)のようなソーシャルゲームは、ガチャ(レアアイテム等をランダムで獲得するクジのようなもの)でガンガン課金をしないとランキング上位に入れませんでした。トップクラスになると、数百万円の課金をしているでしょうし、イベント期間中は携帯を離せないくらい時間も必要です。でも、『艦これ』は、初期投資に7000円くらい課金はしましたが、十分すぎるほど楽しめています」”

- NEWSポストセブン|他ゲームの課金競争に敗れたユーザーが「艦これ」に移行中か (via katoyuu)

"576 名前:水先案名無い人 sage 投稿日:2007/03/28(水) 22:57:37..."

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576 名前:水先案名無い人 sage 投稿日:2007/03/28(水) 22:57:37 ID:d2jOfRgr0
盲導犬の訓練で「渡ってはいけない状況」で主人が「GO」指令を出すのがある。

言う事を聞いて渡りだすと怒られる。

混乱するワンコ、「どうして!?ぼくはご主人の言う事聞いてたのに!?」

繰り返される「渡ってはいけないGO」

やがてワンコは気付く

「ただ主の望むがままに従うだけが忠義ではござらぬ。
 刃向かってこそ示せる忠義もござ候」



- ベア速 これ考えた奴天才だろ、と思ったコピペ (via mi8-r) (via drfaust) (via plasticdreams) (via mcsgsym, miyamotomiya) (via tra249) (via zaki123) (via megane4141) (via hkdmz) (via peketamin) (via poochin) (via ibi-s) (via ytterbium1) (via raikoudengeki)

"バイト先で「私は冷蔵庫に入りません」みたいな誓約書かかされて死ぬほど笑いこらえながら書いた"

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“バイト先で「私は冷蔵庫に入りません」みたいな誓約書かかされて死ぬほど笑いこらえながら書いた”

- Twitter / reuuuuuu (via shinoddddd)

tnoma: sdgundam-world: 7/21 かわいい


funkyfunx: \さだかではないが/の画像 |...

cleavageilike: Narumi Konno

"Done is better than Perfect(完璧を目指すよりまず終わらせろ)"

"万引きは許さないって掲げてる本屋が「ダウンロード」とか「DVDコピー」とかの本を売ってるとお、おう…ってなるな"

"2009年..."

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2009年 6月3日
「ブラックドル」という「夢物語」

 読者の皆さんは、「ブラックドル」の噂をお聞きになったことがあるだろうか?

 見た目は紙幣の大きさにカットされた、ただの黒い紙。これが「米国100ドル札に特殊な処理をして黒くしてある」という触れ込みになっている。特殊な薬品を垂らし、電子レンジでチンするだけで、色が落ちてドル紙幣に変わるという代物だ。

 もちろんこれは、「真っ黒」ならぬ「真っ赤なウソ」。単なる詐欺である。手口は後でお話しするとして、その実態は、「ドル札」どころか、見た目通りの「ただの黒い紙」でしかない。

 100ドル紙幣と偽った黒い紙を1枚50ドルや5000円で大量に売りつけ、併せて「色を抜いてドル札に戻す」特殊な薬品という名目の瓶詰め液体を、250万円とか800万円近い値で買わせる。――とまあ、これが典型だ。

 こんな詐欺に引っかかる人がいるのか疑問に思うだろうが、実際に、日本でも何百万円も何千万円もだまされた人が多いのだ。

 実は先日、私は、ブラックドルならぬ「ブラック円」を初めて目撃した。舞台はもちろん日本だ。私の元に、黒い紙10枚ほどと「チンして本物に変わった」という1万円札が、鑑定に持ち込まれたのだ。

「黒い紙」自体は前にもチェックしたことがあるが、薬品で処理して「本物に変わった」という触れ込みの紙幣を鑑定したのは、初めてのことだった。たしかになんらかの酸系の薬品に浸したようで、ホログラムが溶けており、全体的に2ミリほど縮んでいたが、これは本物の1万円札だった。

 鑑定を依頼した人が自分で試したのだろう、黒い紙のほうは端っこが引きちぎられたり、液体に浸した跡があった。

 もちろん「ブラックドル詐欺」の日本円版だとすぐわかったので、持ち込んだ人には事情を話して「決して相手にするな」と忠告したのだが、その後、何の連絡もない。連絡先を教えてくれなかったので、こちらから電話することもできない。

 ひょっとすると取り引きに応じてしまったのではないかと、心配している。

 さらに、もう1件、同じような「ブラック円」詐欺事件に立ち会った。相手(詐欺グループ)と話すので、一緒に同行してほしいと頼まれ、その人の友達ということにしてついていったのだ。

 ある金曜の午後、場所は、ちょっといかがわしい雰囲気の喫茶店だ。相手は詐欺で有名なアフリカ某国人と思われる黒人と日本人。その黒人は、実に巧みに、ブラック円が日本に持ち込まれた経緯を語り、いかにすばらしいチャンスかを上手な日本語で語り続けた。

 彼はパリッとしたスーツを着込み、自分はアフリカのある国の大統領側近だと語る。その口調がいかにも真剣で、たしかに話しぶりもその地位を感じさせるから大したものだ。

 私はその手の作り話は何度も聞いているので、吹き出しそうになりながらも、正体がばれないようにおとなしくしていた。犯人グループの日本人はいわゆるサクラで、「自分もブラック円を買って、本当に得した」と合いの手を入れる。

 ふと、隣に座る依頼者を見ると、すっかり雰囲気に飲まれ、話を信じ込んでいる様子だ。彼らは雰囲気作りが巧みだから、荒唐無稽な話でも次第に真実味を帯びてくる。たしかに予備知識ゼロでは、だまされるのも無理はないなと思ったものだ。

 相手は、その場で決断しろと迫る。この手の詐欺は、被害者が気付く前に高飛びするため、金曜日に行われることが多い。明日には帰国しなければならないとか、商談っぽい電話が相手の携帯に入って「いま決断しないと、明日、この人に譲ることになっている」などとせかすのも、よくある手口だ。もちろん即答せず、うまくその場を逃げた。

 依頼者には「二度と彼らに接触するな」と言い聞かせたが、その後、その依頼者からも音信が途絶えた。彼もひょっとすると、だまされたのではないだろうか。

 ブラックドルやブラック円の作り話の背景は、国家的なレベル。この手の荒唐無稽なウソは、大きければ大きいほどだまされやすい。「M資金詐欺」と同じことだ。

 典型的なストーリーは、アフリカの某国がクーデターに巻き込まれ、隣国などに亡命した大統領が持っていた資金の「一部が流出した」というもの。

 なぜ紙幣を黒くするのかというと、アメリカや日本などからODA(政府開発援助)として受け取った資金を「不正に隠すため」という設定になっている。

 たとえば1000万ドルのODAを受けたとすると、大統領はすべてを国庫に納めず半分の500万ドルを着服する。ばれないよう、札に特殊な処理を加えて真っ黒にするのだという。真っ赤な「レッドドル」、真っ白の「ホワイトドル」などという場合もある。

 それを箱詰めし、常時、緊急用トラックに積み込んでおく。そして、クーデターなどの非常事態が起きると、そのトラックに飛び乗って、大統領が隣国に亡命する。隣国は巨額の金が手に入るので、大統領の身を守るという「筋書き」である。

 その際、混乱に乗じて「側近が一部を持ち出し、それが日本にやって来た」というわけだ。米ドルならともかく、なぜアフリカへのODAが日本円なのかと当然、誰もが不思議に思うが、もっともらしく「日本円を国際通貨として流通させたい麻生政権が大量に日本円でODAを配っている」などといいわけをちゃんと用意している。

 いってみれば、「資金を持ち出すのにあなたの協力が欲しい」と持ちかける「ナイジェリア詐欺」のバリエーションだ。私が立ち会った詐欺事件では、なんとイタリアンマフィアまで話に登場し、ブラック円がイタリアに大量保管されているという尾ひれが付け加えていた。

 さて、このブラックドルやブラック円をどのように本物に戻すかというと、水に漬けた「黒い紙」に、ほんの一滴、特殊な薬剤を垂らし、電子レンジでチンするだけ。すると、あら不思議、手品のごとく本物の紙幣が現れる。

 もちろんこれは、単に紙と札を取り替えるだけの「まさに子供だましの手品」なのだが、話を信じかけている人には、その一滴が魔法の薬に思えるらしい。

 日本の紙幣には鉄分が含まれているので、水を含ませて電子レンジにかけると、マイクロ波が金属に反応してバチバチ火花が出るはずだ。私に鑑定を依頼した人はそんなことを言っていなかったので、電子レンジ自体も、マイクロ波が出ないように改造されていたのかもしれない。

 この「特殊薬剤」と称する瓶詰め液体が、詐欺の現場では、小瓶で250万~280万円、大瓶で650万~780万円もする。通常、100ドル紙幣のブラックドルも1万円のブラック円も半額の50ドル、5000円で取り引きされる。

 犯人にとっては、紙切れ1枚が5000円になり、さらに単なる液体が何百万円もで売れるのだから、笑いが止まらないだろう。

 今回、同時期に二組のグループが犯行を企てたことから、おそらく大元は同じだろう。同じボスの命令で、末端の実行犯が動いた。ひょっとすると、もっと実行犯がいるかもしれない。

 通常は多くても数千万円単位なのだが、今回は3億円規模の詐欺である点が特徴的だ。かなり大がかりに犯行を仕掛けているおそれもある。

「ブラックドル」は元手がタダ同然の詐欺なので、過去、日本でも何度も発生している。たとえば、ある外国料理レストランの常連客だった会社社長が、そのレストランの店長に「友達」を紹介され、ブラックドルと薬で800万円近く盗られた事件もあった。

 このときも、店長の紹介した男が某国の元大統領の片腕という作り話で、会社社長をころりとだましている。

 そもそも、自分たちが持っている薬と「黒い紙」で1万円札が手に入るのなら、なにも赤の他人に半額で売らなくても、自分たちで元に戻して使えばいいだけの話だ。誰もがこう考えるだろうが、彼らは「カモの疑問」など、とうに承知だ。「外国人だから大量の日本円を持てば怪しまれる」「あなたが払う日本円もエージェントに渡し、私の手元にはドルしか来ないから、私が大量の日本円を持つことにはならない」「あなたがいい人だから話している」とかなんとか、必ず「答え」が用意してある。

「ブラックドル」詐欺は、日本国内だけのものではない。タイを旅行した日本人男性が、たまたま知り合った現地在住の日本人の若者にだまされて、ブラックドルを1500万円分買ってしまった事件も知っている。

 このときは、巧妙な仕掛けがあった。空港に降り立った男性の前で、若者2人が殴り合いのケンカを始め、親切にも仲裁で入った男性の前で「こいつが大切な3万円落としやがった」とケンカの理由を語ったらしい。

 人のよい男性は3万円を貸してやったところ、翌日、ホテルに3万円を返しに来た。これも詐欺のための予定の行動なのだが、男性は感激して、すっかり彼らを信用してしまった。

 その後彼は、いとも簡単にブラックドルをつかまされてしまったというわけだ。

 犯人たちは心理のアヤを突いて巧みに仕掛けるので、術中にはまると簡単にだまされてしまう。こうした手口があることを知っておくべきだが、もっと重要なことは「下心は持つな」ということだ。

「1万円や100ドルを半値で手に入れよう」などという欲があるから、引っかかる。考えてみてほしい。そうした行為は不正なものだ。だいたい、仮にそういう話が本当だったとしても、どうしてそんな儲け話が「赤の他人」である自分に降ってわくのか。普通は一族郎党や友人で独占してしまうはずだ。

 うまい話など、世の中にはない。そう自分に言い聞かせれば、詐欺に巻き込まれる危険性は減る。もちろん犯罪としては悪いのは詐欺師なわけだが、引っかかる一因は「だまされる側にもある」ということを、肝に銘じてほしい。



- 新手口「ブラック円」詐欺が日本で同時多発中! ――その元は有名な「ブラックドル」詐欺 | SAFETY JAPAN [セーフティー・ジャパン] | 日経BP社 (via petapeta)
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