スコット氏:
あなたくらいの歳だと懐かしいでしょう? 後にアイレムは,ブローダーバンドからライセンスを受けてファミコンでスペランカーを作ることになるんですけど,その前に,アーケードでロードランナーを作っていたんです。実はその時,ロードランナーでアーケードゲーム業界からちょっとした反発がありまして。
4Gamer:
どういった内容でしょうか。
スコット氏:
「PCのゲームを我々の業界に持ってくるとは何事だ!」というんですよ。アーケードゲームがPCに移植されることがあっても,PCのゲームをアーケードに移植するのは許さないという言い分ですね。
当時,アーケードゲームは面白くなければ遊んでもらえないし,長く遊べすぎてもビジネスにならないという,両者のはざまをうまく引っぱっていくことが求められた業界でした。一方のPCゲームは,ソフトを買ってしまえばずっと遊べるものなので,その作り方の違いは,アーケードの人達にとって,プライドが許さないものだったんですね。
- 4Gamer.net ― ファミコン版「スペランカー」制作者による裏話がここに。御年70歳,業界歴37年の現役クリエイター,スコット津村氏が振り返るあの頃 (via katoyuu)