レナ(シーズン・ヒューブリー)はたった今、
裁判で判決を言い渡されたところだった。
それまで何人もの男をはべらかせ続けたレナに
夫殺しの罪で終身刑が確定したのだ。
気性の激しいレナは
激しく抵抗するも刑務所に送られるのであった。
その激しい気性からレナは所内で敵を作りやすく
囚人たいからリンチを受けたり、
独房にも入れられます。
何とか刑務所から出たいレナは
所内で掃除をする一人の老人に目をつけます。
その老人の仕事は死体の処理係。
いつも死体を刑務所の外の墓地に
埋葬するのが彼の役目でした。
『彼(老人)なら外に自由に出入りできる』
レナはその老人が眼の病気(白内障?)で
あることに目をつけます。
老人は何度も手術費用の申請を出すも
ことごとく却下され続けますが
とうとう許可通知が届くのでした。
しかし、いち早くレナはその通知書を
抜き取り、そして老人の眼鏡を割ります。
あまり良く見えない老人のために
レナは許可書を代わりに読み上げます。
今回も却下だったと嘘をつくレナ・・・
思いっきり落胆する老人に向かって
レナは提案します。
「私を外に出してくれたら
あなたの手術の面倒を見るわ!」
外に逃がすだなんて、
そんなの無理だと言い張る老人に
レナが驚くべきプランを話します。
今度、死体を埋めるとき、レナは
埋めるべき棺おけの中に隠れ
死体ともども一旦埋められます。
棺おけ内の空気が持つ間に
老人が棺おけを掘り起こして
レナを救出して脱走させる。
あまりに突拍子もないプランに
老人はしり込みしますが
レナの上手い口車に乗せられ、ついに承諾します。
老人は
「死人が出ると(所内の)鐘が鳴るから
そうしたら安置室の棺おけに入り込み
蓋をして隠れていろ。私が運びだす・・・」
レナは大喜びします。
そして数日後、
刑務所で鐘が鳴ります。
また新しい死人が出たのです。
その夜、レナは安置室に忍び込み
周りに気づかれないよう電気をつけずに
手探りで棺おけを探しだし
蓋をあけると確かに中に死体が入っていました。
しかし、レナは構わずその棺おけの中に
入り込み死体に寄り添う形のまま
棺おけの蓋を閉じました。
翌日、レナの入った棺おけは墓地に送られ
そして埋葬されました。
後は老人が掘り起こすのを待つだけ・・・。
自由の身になるのを目前にしたレナは
巡り会わせで一緒に棺おけに入っている人は
どんな顔か見てやろうと
ポケットに入っていたマッチで
火を起こします。
するとマッチの火で照らされた死体の人は、
レナを掘り起こすはずの老人だったのです。
「キャアアアアーーッ!」
レナは思いっきり悲鳴をあげるものの
その声は誰にも聞こえないし
誰にも届きません。
レナが埋められた墓地には
無情の風が、ただ吹いているだけでした・・・
”- 【ヒッチコック劇場の傑作】最終脱獄計画【誌上ロードショー】(※ラストまで書いてある) | Let’s easily go!気楽に☆行こう!
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